葬儀会社とのトラブルも少なくありません。実際に遺族と葬儀会社の間で起きたトラブルの事例を見ながら、葬儀会社を選ぶポイントを考えてみましょう。
葬儀の喪主になるということはそうそうありませんので、どの葬儀社が良いかということはあまり普段意識しないかと思います。
まして、不幸は突然訪れるので、「ここでいいか」と適当に葬儀会社を選びがちですが、悪徳業者を選んでしまって、トラブルになるというケースも少なくないのです。
よくありがちなのは、見積もり金額と請求金額が違うというトラブルです。請求書が届いたら追加料金だらけでとんでもなく葬儀費用が跳ね上がっていたというケースがよく起きるようです。
葬儀社の商品はサービス。スタッフの知識や技量によって質が左右されます。葬儀会社がミスをして恥をかくのは喪主です。また、要望を出しても「やりたくない」と雑にあしらうような葬儀社もあります。
広告やホームページと実態が違っていたというケースもありがちです。ある葬儀社では「霊安室がある」と謳っていたにもかかわらず、実際に霊安室が存在せず、ご遺体が式まで車の中に置かれていたそうです。尊厳をもって扱われるべき故人に対して、こうした仕打ちをするのは信じられませんが、お金儲けに目がくらんだ悪徳業者にはそんなことは関係ないのです。
もちろん、多くの葬儀会社は故人と遺族、参列者に敬意を払って、まっとうな仕事をされていますが、一部で悪徳業者が存在するのも事実です。
まずは打ち合わせの段階で見積もりをもらって、明細を確認するようにして、ここでスタッフの態度や、金額に少しでも違和感があれば、質問してみましょう。お金のことについて疑問点に回答してくれない会社や、態度が悪いスタッフには要注意です。
また、事前に設備を見学させてもらうことも大切。式場はもちろん、先程のような事例もあるので、霊安室などもしっかりと完備されているか、嘘偽りがないかチェックしてください。
大切な故人を送るためにも、事前にしっかりと確認して、後悔しない葬儀社を選びましょう。